2008年03月24日
おたふく風邪・流行性耳下腺炎
おたふく風邪
おたふく風邪とは、子供に多く、耳の下あたりからあごにかけて腫れ、おたふくのようになる病気です。
おたふく風邪ウイルスはムンプスウイルスに感染して起こる病気で、流行性耳下腺炎ともいいます。
感染力は強く保育所や幼稚園、小学校で流行しやすいです。特に患者数が多いのは幼児期・学童期にあたる3~6歳の子がほとんどです。
しかし、感染しても症状が出ない、不顕性感染の場合もあります。とくに1才以下の乳児には不顕性感染が多いと言われてます。
おたふく風邪は飛沫感染で感染し、一度感染すれば生涯免疫ができると言われています。
思春期以降に感染すると、難聴・髄膜炎・睾丸炎・卵巣炎を起こす場合もありますので、予防接種をされることをおすすめします。
【潜伏期間】通常2週間といわれています。
人にうつしやすい時期は耳下腺が腫れる数日前から耳下腺の腫れが消えるまでです。
【症状】
耳の下(耳下腺)から、ほお、あご、あごの両側、もしくは片側が腫れます。
腫れた部分は触るとかたく、痛みがあります。
腫れと同時くらいに38度~39度の熱が出ることもあります。
熱は2、3日、腫れや痛みは5~7日ほどで治まってきます。
おたふく風邪自体は軽い病気ですが、ムンプスウイルスの合併症に注意したい病気です。
髄膜炎や難聴などの合併症を起こすことがあります。
熱が下がらなかったり、吐き気、けいれんなどを起こした場合は至急病院へ行きましょう。
食べ物を噛む時に痛むので、食事はなるべくやわらかくて消化の良いものを与えましょう。
酸味の強いものは痛みが増すことがあるので避けたほうがいいかと思います。
腫れている時は冷やしてあげるのもおすすめです。
合併症が心配される病気なので、予防接種しておくことをおすすめします。
接種してもかかってしまう場合がありますが、軽症で済みます。
任意接種ですが、1才を過ぎれば接種することができるので、早めに接種しておくと安心ですね。